仏教の教えには、人間関係を好転させる考え方のエッセンスが詰まっています。
今回解説するのは、「諸行無常」です。
諸行無常を感得することで、「待つことの大切さ知り、忍耐力が鍛えられる」ので、現在人間関係で悩んでいる人には、おすすめの考え方です。
それでは、諸行無常で人間関係を好転させる諸行無常の展開の仕方を探って行きましょう!
Contents
諸行無常の意味を知って仏教の無常観を感得しよう!
「諸行無常」というと、あの有名なフレーズを思いだす人が多いのではないでしょうか?!
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
ご存知、平家物語の冒頭の一説です。
この文章を現代文に訳すと、
沙羅双樹の花の色は、どんなに勢いがあって栄えている者であっても、必ず衰える時が来るという道理を表している。
このように、仏教が教える諸行無常とは「現実世界のあらゆる事象は、いろいろな原因や条件によってつくりだされたもので、絶えず変化し続けており永遠のものではない」という意味をもっているのです。
仏様は諸行無常の教えをかく語りき
人間である私たちはもちろん、この世の中に存在する全てのものは、常に周囲の環境と互いに影響し合って変化し続けています。
仏様はお亡くなりになる前に
「物事は止まっていることはない、立ち止まっている余裕などありませんよ!」ということですね。
私たちは目に見える大きな変化や、年月という長いスパンの変化はわかっても「今この瞬間さえ、変化し続けている」という事実には、なかなか気づくことはありません。
たった今喧嘩していた二人が、その何秒かあとには、笑って仲直りしていることだって実際ありますよね?!
仏様は私たち凡夫に、この「諸行無常」という言葉でその真理を教えてくれているのです。
諸行無常を感得するとどうなるのか?
諸行無常の教えが示すように、この世の諸々の物は全て移ろい代わり行くもの、そのままで「いる」または「ある」、ということはありません。
これを、
と受容し感得することができれば、あなたが現在、諸々の悩みや困ったことがあったとしても、ずっとこのままであるわけがないという、前向きでポジティブな心で日々を過ごすことができるようになるはずです。
なぜなら、諸行無常を受容し感得することで、
と、既に自分自身にインストールできているので、必然的に悲しまない、苦しまない行動を自分自身がするようになると思うからです。
諸行無常を心の底から受容し感得することができれば…、現実は現実のこととして受け止め、光明が顕われるまでしばらく「※待ってみよう」という心の余裕もでき、加えて忍耐力を養うことにもつながっていくことでしょう。
諸行無常を人間関係改善に生かす方法
あなたは現在、職場や様々なコミュニティでの人間関係、パワハラなどでお悩みなのかもしれません…。
しかし、あなたが何かしらの行動を起こすことで、必ずその現象が変わっていきます。
私はこれまでに、仏教マーケティングから導き出した人間関係を改善するキモとして色々な施しを発信してきました。
それは、
もしも、どんなにあなた自身が変わろうとして努力しても何も変化がないのなら…、いっそのこと環境を変えてみるという方法だってあります。
「逃げ恥」という言葉が流行りましたが、逃げるのは恥ではなく「勝ち」となることだってあるのです。
大事なことは、「諸行無常」とは「無常」なのであって「無情」ではないということです。
虚しいとか、はかないとかいうものではなく、物事は止まっていることはない、という道理を理解することです。
ですから、今を悩むあなたが
ということなのです。
諸行無常を受容し感得することで先見の明が磨かれ忍耐力が鍛えられる!
将来を予測して、的確に判断する力やそれを見抜く見識のこと「先見の明」といいます。
また「先見の明」には先を見通す能力だけではなく、行動し対応する能力も含まれます。
しつこいくらい繰り返しますが…、諸行無常の教えは、あらゆるものは相互に依存しあって作用し、変化し続けていくということです。
私たちは、あるときは変化に怯え、またあるときは変化することを望むという、ある意味わがままな生き物です…。
しかし、仏教の説く「全てのものは、常に変化し続けている」という諸行無常の教えは不動の真理です。
ならば私たちは、この仏教の真理がつまった諸行無常の教えを、しっかりと受容して人間関係改善に活かしていくことこそ「大事な人生修行」なのではないのでしょうか?!
最後までお読みいただきありがとうございました。
仏教マーケティング・アドバイザーのコージリです。