あなたは、今まで仲良く話していたのに、自分や相手のある一言が原因で、急に険悪になってしまったと、という経験はありませんか?
この世で唯一言葉を話すことができる我々人間にとって、言葉は便利なコミュケーションツールです。
しかし、使い方によっては、人間関係に亀裂を起こしかねない諸刃の剣にもなります。
そこで今回は、「口は災いの元」ということわざをテーマに、
言葉の情報管理で職場生活や人間関係を円満にしていく方法を解説していきたいと思います。
Contents
【口は災いの元】の意味とは
「口は災いの元」は、別に「口は災いの門」という使われ方もしますが、意味は同じで、余計なことを言うと災難の原因になる、という解釈になります。
人が口から発する言葉には「言霊(ことだま)」といって、魂が宿るといわれています。
「魂」は、私たちの身体に宿って、心の在り方を作用します。
そう、言葉は生き物のように人に影響を与えるものです。
そして、言葉には「良い言葉」と「悪い言葉」があります。
良い言葉とは、人を励ましたり、褒めたたえたりする言葉です。
また悪い言葉とは、人を傷つけ、馬鹿にするような卑劣な言葉です。
こう考えると、人の心は言葉によって左右されるといっても、過言ではないのではないでしょうか!
相手から受けた言葉によって人は元気にもなり、憂鬱にもなります。
ですから、「口は災いの元」とは、後悔するような不用意な発言は慎み「言葉を発するときには、よくよく考えて言いなさい」という、戒めのことわざということができます。
ことわざは、代々の先人から受け継がれてきた教えです。
今の世の中は、情報化社会と呼ばれています。
私達にとっても、情報管理やセキュリティ管理は重要な課題です。
ですから「口は災いの元」のことわざは、自らの情報管理として、言葉の情報管理をしっかりとやりなさいという、先人達からの警鐘メッセージとも言えるのではないでしょうか!
※言葉の情報管理についての詳細は、こちらに関連記事で説明しています。
【口は災いの元】職場に求められる言葉の情報管理ができる人材とは
現代は情報の波に押しつぶされそうなくらいいろんな情報が飛び交っています。
企業において問題になるものに、大切な情報が外部に漏れることで重大な損害を受ける「情報漏洩」があります。
そういう意味では、個人であっても企業であっても、しっかりとした判断基準を持って情報管理できる能力が求められているのではないでしょうか!
これはあるアナウンサーの著者の中で言われていたことなのですが、イザコザの原因の多くは、
だということが書かれていました。
裏を返せば、
ということができます。
これはいわゆる、『言葉の情報管理』を怠っていることにほかなりません。
職場での人間関係を風通り良くするには、その情報がその人の為になるものかどうかを判断でき、だれかを不幸にする情報だと思えば、自分のところで留め置くことのできるような、大人としての情報管理のできる人材が一層求められる時代になってくるのではないかと思います。
【口は災いの元】職場の人間関係を言葉の情報管理で円満にする方法
企業においてはもちろんのこと、個人間においてもそれが信用、信頼となりその結果、より良い人間関係へとつながっていきます。
では前項で提案した、
それにはまず、職場内の人間関係を知ることが必要だと考えます。
傍観者で見ているだけでは、なにも得るものはありません。
大切なのは、話の輪の中に入ってみるということです。
ここでいう話の輪というのは、仕事の話から離れた、いわゆる世間話や雑談の輪です。
もしあなたが、若い層の方であるならば、積極的に年配の輪の中に入って、いろんな情報を収集してみましょう。
そうすることで、組織の中でやっていく為のバランス感覚が知らず知らずに身についてきて、人間関係に大事な信頼感、社会的常識やマナーが身につくようになります。
そして、その中から、「職場の空気を読む」などの力も、自然と身についてくるようになります。
やはり、人間関係を円滑にするには「人間関係を見抜く能力」が必要ではないかと私は考えます。
所詮人間は、一人では生きていかれないのですから、良かれ悪しかれ人脈の中に入っていくことになります。
心から好きな人同士が集まるに越したことはありません。
しかし、自分自身の自分の個性 特性を認めてもらえるように、ぜひ世間話、雑談の輪に入ってみることをおすすめします。
※こちらの関連記事で「職場での人間関係の関わり方」を解説しています。
ぜひ合わせてお読みください!
【口は災いの元】で後悔しないために!
鎌倉時代の高僧日蓮聖人の言葉に「災いは口より出でて身を破り、幸いは心より出でて我を飾る」という教えがあります。
「口は身を滅ぼす」とも言いますが、この戒めの言葉はとても心に刺さるものがあります。
人生山あり谷ありで、災いも付いてまわるものですが、天災ではない限り往々にしてそれは口が原因で生じることが多々あります。
日蓮聖人のこの教えのように、心から福を呼びこむ言葉遣いをして、「幸いは心より出でて我を飾る」ような、日常生活を心がけましょう。
そのためにも、ぜひ言葉の情報管理を徹底して「身を破る」ことがないようにしたいものですね!
最後までお読みいただき有り難うございました。
仏教マーケティング・アドバイザーのコージリです。